
アメリカの大学に進学しようとしている方なら誰もがぶつかるであろう壁。
入学条件であるTOEFLのスコアを取るのに苦戦している方は多いのではないでしょうか。
有名大学を目指している方はTOEFL79、またはそれ以上のスコアが入学条件になっているかと思いますが、語学学校や地方の大学を目指している方であれば入学条件はTOEFL61になっていると思います。
ただもう一つ、提示されているスコアがありませんか?
そう、IELTS(アイエルツ)です。
大学によって異なる場合がありますが、アメリカ大学のほとんどはTOEFL61またはIELTS5.5を入学条件としています。
IELTSはまだ知名度が低い試験なのでTOEFLに目が行きがちですが、IELTSも同じく入学条件を満たすことができる試験です。
私はこの事実を知らずにTOEFLを受験し続けて、お金も時間もたくさん浪費してしまいました。
今回は、この二つの試験を徹底比較しながら、なぜIELTSを勧めるのかをお伝えしたいと思います。
TOEFLとIELTSの違い
入学条件として定められているTOEFLの種類は、TOEFLiBTというもの。
iBTとはinternet-based testの略で、Reading,Listening,Speaking,Writingの四つのセクションをすべてコンピューター上で行うテストです。
それに対してIELTSは、テスト用紙に記入するタイプの筆記試験で、スピーキングは実際に試験管と会って話す面接式になっています。
日本人の場合はテスト用紙を使用して問題を解く形式に慣れているので、PCで文章を読み書きするよりも紙で問題を解く方がやりやすく感じるのです。
実際にPC上で試験をするのと筆記試験を受けるのでは問題を解くスピードは変わってきます。
TOEFLとIELTSのスコア換算
あくまで目安ではありますが、TOEFL、IELTS、英検のスコア比較はこのようになっています。
IELTS | TOEFL | 英検 |
7 | 94~101 | 1級 |
6.5 | 79~93 | − |
6 | 60~78 | 準1級 |
5.5 | 46~59 | − |
5 | 35~45 | 2級 |
4.5 | 32~34 | − |
見ていただくとわかる通り、TOEFL61とIELTS5.5は同じレベルではないのです。
ほとんどのアメリカ大学はTOEFL61とIELTS5.5を基準としているので、海外から見ると同じレベルなのかもしれませんが、この表は日本人がTOEFLとIELTSを受験した場合の平均となりますので、日本人の感覚からするとやはりTOEFLの方が難しく感じるのだと思います。
私も実際にTOEFL43を取った時期にIELTSを受けた結果、IELTSでは5.0を取ることができました。
やはりIELTSの方が日本人にとってはスコアを取りやすいのです。
料金と受験会場について
料金に関してはどちらの試験もほぼ変わらず、だいたい2万円ほどです。
受験日程、会場に関しては、やはりTOEFLの方が数が多いです。TOEFLはほぼ毎週、全国で開催されていますが、IELTSは月によって開催場所や日数も異なってきます。
ただ、急いでいる方なら地方に住んでいるとしても東京まで行ってIELTSを受けに行く価値は十分あると思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
入学条件だけではなく今後のことも考えるとやはりTOEFLの方が使える機会が多いですが、「とりあえず入学条件だけ満たすことができればいい」と考えている方なら迷わずIELTSを選択するべきです!
現時点でもう時間がない!という方はこの記事を信じてIELTSの申し込みをしていただきたいですが、これら二つの試験はやはり向き不向きがあると思います。
TOEFL、IELTSどちらも検索すれば無料でサンプル問題を見ることができますので、一度どちらも解いてみることをお勧めします。
英語の勉強は大変なことも多いかと思いますが、頑張ってください!